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関西リーグ1部 8節

【日 時】2024年10月14日(月祝)14:30〜

【会 場】神戸レディースフットボールセンター

【結 果】
大阪市レディースFC 2-2 ディアブロッサ高田ソヒィーゾ


前節から5週間ぶりとなったリーグ戦は急な夏の戻りとなった神戸で開催されました。
今シーズンも残り2節、現在無敗で2位の大阪市レディースFCは、全勝で首位を走るディアブロッサ高田との天王山とも言える直接対決。今節、引き分け以上で優勝が決定する高田を相手に、逆転優勝の望みを懸け、是が非でも勝ち点3を取るべくキックオフ。
その意気込みのままに勢いを持った姿勢で立ち上がりからペースを握り相手ゴールに迫り続けると、左サイド少し距離のあるフリーキックを7番あやかが直接ゴールネットを射抜き、欲しかった先制点を挙げます。
しかし、この先制点で少し違う意味での落ち着きがでたのか、守りに入る時間が増え、CKの競り合いから非常に微妙な判定でPKを与えると、これを決められ、前半を1-1で折り返します。
ハーフタイムに、相手を受けずに積極的に自分たちから仕掛け得点を目指すこと、戦術面の確認、そして少し配置変更を行い、後半へ。
試合立ち上がり同様に再度ギアを上げた大阪市レディースFCペースで相手ゴールに向かう回数を増やすと、後半9分に相手DFライン背後へ絶妙の脱け出しを見せたエースゆりえが起点となり、その混戦から17番うたのが角度のないところから左足を振りぬき、追加点を突き刺します。今季途中加入うたのの大阪市レディース公式戦初ゴールは非常に貴重なものとなります。
ただ、ここから相手も攻勢を強め、ピンチとチャンスが目まぐるしく入れ替わる攻防が繰り広げられます。
そして迎えた後半21分、自陣ゴール前の攻防でファウルの笛。ピッチ上の選手もベンチもマイボールかと思われた判定は、相手のフリーキック。その“なんで!?”となった一瞬を見逃さず、相手が素早くリスタート。それをゴール前、フリーで押し込まれ、またもや追いつかれる展開に。
その後、勝ちを目指し果敢に相手ゴールへと迫るものの結局スコアは動かず、試合終了と相手の優勝を告げるホイッスルを聞きました。

その笛を聞いた大阪市レディースの選手たちはまるで負け試合のごとく、一様に涙を浮かべていました。
2度も追いつかれる試合展開含む悔しさ、現在のチーム状況、この試合へリーグ優勝へ懸けた想い、さまざまなものが溢れたのでしょう。
しかしながら、決して万全ではないチームが見せた姿勢、球際での攻防、攻守両面でのハードワーク、それぞれが持てるものを発揮しようとした気持ち。自分たちのサッカーができたわけではありませんでしたが、選手たちが見せたそれらは間違いなく今季のベストゲームでした。
ボールを丁寧に繋ぎ相手を崩し切るスタイルは見せられませんでしたが、サッカーの、スポーツの根本を魅せることができたゲームだと、彼女たちを誇りに感じます。
そこには、素晴らしいライバルがいたことも欠かせません。やはり、ディアブロッサ高田は強かで、優勝に値するチームでした。
両チームが繰り広げた非常に強度が高く、攻守が入れ替わり、ゴールを奪い合うスペクタクルな試合は、まさに天王山の価値があるおもしろいゲームでした。
大阪市レディースの選手たちが今節で示したもの、そして、まだまだある伸びしろは、今後をとても楽しみにさせるもの。
この試合により2年連続の2位を確定させて迎える最終節は、昨年王者の帝塚山学院大学との1戦。
スローガンである“楽勝”。今季もっとも大阪市レディースFCらしく、楽しく勝つための準備を行います!


ディアブロッサ高田のみなさま、優勝おめでとうございます!
応援にお越しくださったみなさま、本当にありがとうございました!


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